SMBCモビットの金利は高い?10万・50万・100万円借りた時にかかる利息は?
[更新日]
SMBCモビットの適用金利は3.0%~18.0%の間で決定されますが、実際のところ初回契約時の金利は上限である18.0%となるケースがほとんどです。
「金利3.0%~18.0%」と言われると、最低金利の3.0%が適用されると思う方も少なくないかもしれませんが、キャッシングをする際に最低金利になるのは限度額がかなり高額な場合です。
SMBCモビットの最高限度額は800万円なので、このくらいの金額を借りない限り最低金利が適用されることはまずないと考えて良いでしょう。
とはいえ、限度額がいくらになるかはあくまで審査結果次第ですし、年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはならないという「総量規制」の問題も絡んできます。
つまり実際に800万円借りるとなると最低でも年収2400万円必要なので、3.0%で借入ができるのはごくわずかの限られた人になってくるでしょう。
SMBCモビットの金利は他社と比べてどうなの?
SMBCモビットの他にも、CMで見かける大手消費者金融はいくつかあります。
参考までにSMBCモビットと他社の金利を比較してみました。
会社名 | 実質年率 | 最高限度額 |
---|---|---|
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 800万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 |
プロミスのみ上限金利が17.8%と低めですが、その他3社については金利も限度額もほぼ同じです。
プロミスの下限金利が4.5%と他社より高いのは、最高限度額が500万円と小さいのが理由なので、大手消費者金融に関して言えば、金利と限度額には実質ほとんど差がないということになります。
ちなみに、カードローンは銀行でも取り扱いがありますが、消費者金融に比べると金利は圧倒的に銀行の方が低く、銀行カードローンの上限金利はおおむね14.0%台が相場です。
消費者金融には「融資スピードが早い」、「審査が柔軟で借りやすい」といったメリットはありますが、とにかく低金利なカードローンをお探しなら、まずは銀行カードローンを検討してみると良いでしょう。
SMBCモビットでキャッシングした場合の利息は?
SMBCモビットで実際にお金を借りた場合、借入額によって完済までの利息がいくらになるのかシミュレーションしてみます。
ここでは、完済までに追加の借入をせず、毎月最低金額のみ返済した場合で計算しています。
借入額 | 実質年率 | 返済額(月 | 支払回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 18.00% | 4,000円 | 32回 | 26,260円 |
30万円 | 18.00% | 11,000円 | 36回 | 88,683円 |
50万円 | 18.00% | 13,000円 | 58回 | 251,057円 |
100万円 | 15.00% | 26,000円 | 53回 | 371,743円 |
10万円の場合、利息は元金の4分の1程度ですが、50万円借りた場合では元金の約半分が利息となっています。
また、元金が100万円以上になると法律によって上限金利が15.0%以下に引き下げられ、なおかつ最低返済額は増えるため、50万円の時と比べ元金に対する利息の割合は減っていることが分かります。
SMBCモビットの「残高スライド元利定額返済方式」の仕組みと落とし穴
SMBCモビットの返済方法は「残高スライド元利定額返済方式」と呼ばれるもので、借入残高に応じて返済額が変わる「残高スライド方式」と、元金と利息をあわせた定額を支払う「元利定額方式」が合わさったものになります。
簡単に言ってしまえば、借入残高が増えると返済額も多くなり、借入残高が減れば返済額も少なくなるという仕組みです。
最終借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超、20万円以下 | 8,000円 |
20万円超、30万円以下 | 11,000円 |
30万円超、40万円以下 | 11,000円 |
40万円超、50万円以下 | 13,000円 |
50万円超、60万円以下 | 16,000円 |
60万円超、70万円以下 | 18,000円 |
70万円超、80万円以下 | 21,000円 |
80万円超、90万円以下 | 24,000円 |
90万円超、100万円以下 | 26,000円 |
※借入残高が100万円超の場合、最終借入後残高が20万円増すごとに、返済額が4,000円追加
50万円借りた場合は月々13,000円の返済が必要ですが、借入額が10万円に減ると返済額も月々4,000円と減っています。
返済額が減ることは一見メリットのようにも思えますが、実はこれこそが大きな落とし穴と言える部分です。
と言うのも、返済額が減るということはそのぶん完済までの期間が延びるということなので、毎月同じ金額を返済する場合に比べて支払総額が増える結果となります。
さらに、元利定額返済方式は返済額の内訳(元金と利息の金額)を把握しづらい傾向にあるため、毎月いくら利息を取られているのかが分かりづらいというのも注意したい点です。
参考までに一つ例を挙げると、借入額10万円で月々4,000円を返済する場合、1ヵ月分の利息は1,479円です。
返済額が4,000円なので、そこから利息分の1,479円を引くと元金の充当額は2,521円となり、半分以上が利息に充てられていることが分かります。
- 10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円
- 4,000円-1,479円=2,521円
このようにカードローンの返済方法には注意すべき点がいくつかあります。
支払総額を少しでも減らすためにも、毎月どのくらいの利息を支払っているのかは最低限把握しておくようにしましょう。
ATMから返済を行う場合は利用明細書に元金と利息の充当額がそれぞれ記載されているので、今まで気にしたことがないという方はぜひ一度確認してみてください。
SMBCモビットの利息を最小限にするコツ
金利がある以上どうしても利息は発生するものですが、工夫や使い方次第で利息を最小限にする方法はあります。
繰り上げ返済をする
毎月の最低返済額は決まっていますが、金銭的に余裕があれば任意の金額を繰り上げ返済することももちろん可能です。
と言うより、カードローンの返済において繰り上げ返済はもはや常識と言っても良いレベルです。
特に、返済が進むと最低返済額も減っていくので、後半は返済スピードを落とさないよう1,000円~2,000円でも意識的に繰り上げ返済をしていくのがおすすめです。
ATMからの返済であればいつもより多めの金額を入金すれば良いだけですが、返済方法を口座引落しにしている場合は最低返済額のみの引落しとなるため、繰り上げ返済をするには振込かATMなどから別途入金する必要があります。
その際振込手数料やATM利用手数料がかかることが多いですが、繰り上げ返済の度に手数料を取られていては本末転倒なので、振込手数料が無料の銀行を利用する、手数料が無料の三井住友銀行ATMから入金するといった方法を選ぶと良いでしょう。
増額して金利を下げる
SMBCモビットの金利は契約者の信用力に影響される部分もありますが、基本的には限度額に左右される部分がほとんどです。
そのため、限度額が大きくなればその分低金利で借入ができます。
増額をするには審査がありますが、目安として契約から半年ほど利用実績を積むことで増額審査に通る可能性は高くなります。
もちろん、その間に支払いの延滞があったり、年収が下がった場合などは審査に通るのは難しくなりますが、特に問題がない場合は一度増額の申込をしてみてはいかがでしょうか。
増額をしたからと言って必ずしも追加で借入を行う必要はなく、利息は実際に借りた分にしかかからないので、いざという時の保険として利用枠を確保しておくと安心かもしれません。
借金が長期化しないように注意
SMBCモビットの金利は大手消費者金融の中ではあくまで平均的と言えますが、カードローンの金利自体が割高なので計画的な利用がとにかく大切です。
また、カードローンは限度額の範囲内で繰り返し利用できるという性質上、一度借りるとなかなか完済するのが難しいのも特徴の一つです。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に少しでも利息を減らし、借りた場合はできるだけ早い完済を目指すよう心掛けましょう。
- 記事の執筆・編集株式会社クリオ LOANME編集部
体験者へのインタビューや編集者自身も経験したうえで安全で役に立つ利用方法を紹介しています。