銀行系カードローンの特徴からみる消費者金融との違い
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カードローンを「一定の範囲でお金を借りて返済していく」という点でみると、銀行と消費者金融で違いはありません。
カードローン初心者にとっては銀行の方が安心感があるかもしれませんが、大手の消費者金融も安心して利用できます。何より銀行の保証会社が大手消費者金融と同じということもあります。
大まかに、銀行カードローンと消費者金融のカードローンで明確に違うのは以下の点です。
- 金利が低い
- 借入上限額が高い(多く借りられる)
- 総量規制の対象外
それぞれ具体的なデータと比較しながらみていきます。
銀行カードローンは金利が低い
銀行系カードローンの方が消費者金融と比較すると全体的に金利は低いです。ポイントとなるのは上限金利で、通常の融資では上限金利を設定されることが多いからです。
一番低い最低金利は、銀行と消費者金融で差はありませんが、金利は融資額に比例して低くなるので、最低金利になるには借入できる上限で融資が通った場合になります。
つまり消費者金融で借入上限額いっぱいまで借りるのは難しく現実的ではありません。以上のことから、実質的に銀行カードローンの方が金利面では低くなることが多くなります。
大手消費者金融と銀行カードローン金利
銀行系と消費者金融の金利を比較してみます。上限金利を比較すると銀行カードローンの方が低いことがわかります。
カードローン | 実質金利 | 銀行/消費者金融 |
---|---|---|
プロミス | 年4.5%~17.8% | 消費者金融 |
アコム | 年3.0%~18.0% | 消費者金融 |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% | 消費者金融 |
アイフル | 年3.0%~18.0% | 消費者金融 |
三井住友銀行 | 年4.0~14.5% | 銀行 |
三菱UFJ銀行 | 年1.8~14.6% | 銀行 |
住宅ローンとセットで金利が下がることも
銀行系カードローンの特徴として、住宅ローンとの併用でカードローンの金利を下げている銀行もあります。
住宅ローンを組んでいれば、その銀行でもカードローンを利用できないか検討してみてもいいかもしれません。
借入上限額が高い
借入上限額はどれくらいまで融資できるかを表し、数字が高いほど借入できる金額が多くなります。借入上限額も消費者金融と比べると、銀行の方が全体的に高いのがわかります。
大手消費者金融と銀行の借入上限額
借入上限額 | 銀行/消費者金融 | |
---|---|---|
プロミス | 500万円 | 消費者金融 |
アコム | 800万円 | 消費者金融 |
SMBCモビット | 800万円 | 消費者金融 |
アイフル | 800万円 | 消費者金融 |
三井住友銀行 | 800万円 | 銀行 |
三菱UFJ銀行 | 500万円 | 銀行 |
総量規制の対象外
銀行カードローンは総量規制の対象外で、融資の上限を規制されません。これに対して消費者金融では、年収の3分の1までと総量規制によって貸し出しの上限が決められています。
金利の説明で「消費者金融で借入上限額まで借りるのは難しい」と言ったのは、この総量規制が大きく関係しています。500万円の上限額を借りるには、年収1500万円が最低条件になります。
年収1500万円以上の給料所得者は国内全体で1%(※)になるので、申込み条件を満たすだけで非常に狭き門です。銀行カードローンは総量規制がないので、大口の借入を希望する人に向いています。
※ 国税庁:平成26年度 民間給与の実態調査結果を参照
借り換えやおまとめローンにも利用可能
借入額が増えれば金利も下がるので、銀行カードローンはおまとめローンや借り換えにも向いています。おまとめや借り換え専用ローンが無い場合でも、銀行カードローンでは利用OKになっていることがほとんどです。
消費者金融でも、複数の借入をまとめる「おまとめローン」は、総量規制の対象外となります。
おまとめローン・借り換え対応
おまとめ・借り換え | 銀行/消費者金融 | |
---|---|---|
プロミス | あり | 消費者金融 |
アコム | あり | 消費者金融 |
SMBCモビット | あり | 消費者金融 |
アイフル | あり | 消費者金融 |
三井住友銀行 | 利用OK | 銀行 |
三菱UFJ銀行 | 利用OK | 銀行 |
※ おまとめローンや借り換えについては、上記の消費者金融と銀行は利用可能なため省略しています。
低金利やおまとめローン・借り換えを考えるなら、銀行カードローンの利用が第一候補になります。
消費者金融は、最短で即日融資も可能なところが多く、急いでる時に向いています。プロミスでは30日間の無利息期間があるので返済額を抑えることも可能です。
- 記事の執筆・編集株式会社クリオ LOANME編集部
体験者へのインタビューや編集者自身も経験したうえで安全で役に立つ利用方法を紹介しています。